返り血を浴びた俺を見ても、サスケは表情ひとつ変えなかった。 じっと黒く暗い闇のような目に、俺を映していた。人殺しと少年 4
一人で飲んでいると、アスマがやって来た。 俺の顔を一瞥だけして、何も言わずに隣に座った。 目はメニューを追いながら、訊いてくる。 「サスケを連れて行ったんだってな」 「あぁ」 「…結果は?」 メニューを追う視線が止まる。 「何?」 「お前が期待していた結果は得られたのかって訊いてるんだよ」 「……さぁ」 「さぁ、って何だよ」 アスマが顔を上げ、俺を見る。 けれど俺は、アスマを見ない。 手の中のグラスを弄ぶ。 「カカシ!」 苛立ち気に、アスマが俺の肩を掴んだ。
2004.08.04〜