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肌を重ねた後のベッドに沈み込む感覚は、ふたりの関係に似ていた。
気だるく堕ちるようで、抗えない。






THE END.

「終りにしようか」 枕に顔を埋めながら言ったら、変にくぐもった声が出た。 でも、そんなこと気にせず、サスケは淡々と答えた。 「…解った。終りにしよう」 ベッドを降り、衣類を身につけ始める。 そして、ドアへと手を伸ばす。 その小さな背に、問いかけをひとつ。 「何を終りにするか解ってるの?」 振り返る顔は酷く疲れた顔で笑っていて、子どもなのに大人みたいだった。 「解ってるから、終りにするんだよ。  俺はアンタと一緒に終われない。  だから、俺はアンタとは終りにする。  間違ってるか?」 相変らず疲れた笑みを浮かべ、サスケが問う。 求めた笑顔はこんなんじゃなかったのに。 いつから、この子どもはこんな顔で笑うようになったのか。 そう思ったところで、それはたぶん自分のせいでしかなくて苦笑が浮かぶ。 「いいや、あってるよ」 サスケはじっと俺の顔を見た。 俺もサスケの顔を見た。 「…じゃぁな」 そう言って踵を返し、サスケは出て行った。 その背を今度は止めず見ていた。 「…ばいばい」 小さく呟いた声は、届くことなく闇の中に消えた。 みんな、俺を置いていく。 親友は、俺を置いて死んでいった。 サスケは、俺を置いて生きていく。 また、ひとり。
04.05.01~05.07 止め処ない想いと共に、止め処ない吐き気が伴う。 Back