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07.03.28 覚書。山ヒバ。10年後。 / . なし崩しの関係にしたのは、結局は自分だった。 何を望んでいるか解らないままに手を出し、それでも拒まないヒバリに甘えた。 ヒバリが、決定付ける何かを言うなんて有り得ない。 何かを言わなければいけないのは、俺だったのに。 「俺って何?」 笑いながら訊いたけど、きっとうまく笑えてない。 ヒバリは真っ黒な目でじっと俺をみるだけで、答えてはくれない。 「ヒバリにとって俺って何?」 もう一度訊いたところで、結果は同じ。 本当に、今まで過ごした時間が何だったのかと哀しくなる。 なし崩しの関係にしたのは自分のくせに。 それでも、もう嫌だった。 俺以外の誰かと一緒にいるヒバリを見るのは、嫌だった。 「一番じゃなくてもいいからさ、俺だけにしてくれねぇ?」 酷く情けない声で訊いた。
07.03.27 覚書。山ヒバ。 / . 置いていかれる、と思ったんだ。 だから、必死で足掻いて追いつこうとした。 それこそ我武者羅で、脇目もふらず駆け抜けてきた。 でも、違ったんだな。 気が付けば、追い越してた。 ヒバリは、俺の先を走ってたワケじゃない。 ただ、俺よりずっと先にいて、立ち止まっていただけだ。 そして、そのまま動けていない。 気が付けば、 ヒバリを追い越して、更にその差を逆に広げてた。 何をやっているんだろう。 何を、やってきたと言うのか。 立ち止まり、振り返ってヒバリを見ても、 手が届く距離は過ぎ去ってしまった。 遠くにヒバリが見えるだけ。 それって、昔と変わらねぇってことじゃねぇか。 なぁ。 本当に何をしてきたんだろうな、俺は。
07.03.18 覚書2.『Colorless.』 / . 男の激高する声が聴こえた。 珍しいその声に、興味が湧く。 そろりとベッドを降りて、部屋の外に出た。 男は最初の怒鳴り声の後は、 ボソボソと声を落としながらも外に配置している部下に何かを言っている。 顔は、険しい。 それでも、人殺しの顔ではない。 と言ったところで、僕は男のそんな顔など知らないけれど。 「捨てろ」 切り捨てるように言う男の声が聴こえた。 「…ですが」 言いよどむ部下に、男は無言で睨みつける。 息を飲む部下。 それでも、怯える素振りを見せないのは流石と言うべきか。 「…絶対に、ヒバリには渡すなよ。 感づかれもするな」 捨てろ、ともう一度念を押すように男の声がした。 僕に関係する何か。 それは一体何なのか。 僕がここにいることを知っているのは、極限られた人間だけ。 その相手は、男が気を許している人間だけのはずで、 あんなに激こうすはずもない上に、 そもそも、僕に何かを寄越そうとする人間などいないはず。 と言ったところで、 マフィアの情報網を考えれば、 僕が…と言うより、男が誰かを家に入れている、ということなどきっともう知られている。 十中八九、送り主はそう言った相手。 ならば、その中身とは何なのか。 *** この後、ヒバリが声をかけるのかかけないのか、 それすらも考えてないままに覚書。
07.03.18 覚書。『Colorless.』 / . 解らないよ、と言ったら、 それでもいいんだ、と男は笑った。 認識はできなかったけれど、 男が僕に青い薔薇くれた日から、男は毎日僕に3本の花をくれる。 ひとつは、僕が認識できる範囲の赤い薔薇。 ひとつは、認識できないけれど、たぶん青い色をした薔薇。 もうひとつは、毎日違う花。 種類も、色も、何もかもが毎日違う花。 決して、僕が認識できる赤ではない色で、 薔薇の時もあれば、僕の知ってる種類の時もあれば知らない種類の時もある。 ただ言えるのは、 色の濃淡から言って、毎日色が違うだろうと言うこと。 いつか、それを見て、 僕がなんらかの反応をすることを待っているのだろうか。
07.03.16 Dead slumber.の続きでホワイトデー 話をヒバリ視点で書くなら、 以前ここに書いた感じになるんだろうけれど、 山本視点で書くならって考えてみた。 ヒバリ出ないで、山本とクラスメイトの会話。 極短で↓ *** 「…っまもと、聞いてんのかよ」 「ん?」 「ん?、じゃねぇよ。 だから、隣のクラスの高田んち宝くじで100万当てたんだってよ」 「へー。 そりゃあ、凄ぇな」 「だろ? アイツ、海外行くって自慢してたぜ。 お前だったら、100万当たったらどうする?」 「あー…貯金、かな?」 「…っ何だよそれ、つまんねーっつーの」 「…100万じゃ、全然足りねぇんだ」 「あ?何か言ったか?」 「いや、なんでもねぇよ」 *** そんな話。 ホワイトデー過ぎたってのに、書けたら書こうとしています。
07.03.13 Dead slumber.の続きでホワイトデーの話を書こうと思いつつ、 纏まらないし眠くってどうしようもないので、 とりあえず極短だけれど覚書↓ *** 嘘を吐くと言うことと、 なかったことにするということは、違うと知った。 僕は、嘘が吐けない。 嫌いだから、なんて簡単な理由ではなく、 もっと本質的な何かで、嘘を吐くことができない。 それなのに今、 僕はあの日のことをなかったことにしようとしている。 *** 山本はなかったことにして、 普段どおり笑ってつきまとってればいい。
07.03.11 読んでいた本から視線を上げると、男と目が合った。 柔らかく笑って、何、と男が訊いた。 その瞬間、理解した感情。 その下らなさに、僕は笑った。 どうした、とまた柔らかく笑う男に、 僕は、ただ気づいただけだよ、と笑った。 ん、と首を傾げる男に、 最低なことに気づいたんだよ、とだけ教えてやった。 こんな感情などいらない。 いらないモノは、忘れてしまえばいい。 *** 中学時。 昼下がり、応接室にて。
07.03.09 山ヒバ(覚書) / . 「…ちょ、待っ」 叫んで、間に合った奇跡。 腕に走る衝撃なんて、どうでもよかった。 「何?」 見上げてくる目は、普段と変わらぬ目。 「何って、アンタ何やってんだよ」 この状況で、どうしてそうまで涼しい顔をする? 「何って君と同じことだけど?」 あっさりと痛いところを言われて、思わず手の力が緩みそうになる。 「じゃなくって、あぁ、もうっ」 話してる場合じゃなくって、手に集中する。 引き上げようとしたところで、離して、なんてことを言われる。 「や、ちょっと待て」 もう本当についていけない思考回路。 一先ず、話し合いをしよう。 頼むから、してくれ。 懇願するように頼めば、勝手にすれば、と言われた。 だから、勝手に引き上げる。 その瞬間に、僕も勝手にするけどね、と聴こえた。 俺との話し合いが終われば、同じ事をするつもりらしい。 させるつもりなんてねぇけど、今はいい。 とりあえず、地上に上がってくれ。 *** 山本屋上事件、を絡めた話を書きたいなーと思いつつ、 以前ここで書いたヒバリさん屋上バージョンも書きたいなーと思いつつ、 纏まらないので、纏まらないままに覚書。 青春、真っ最中。
07.03.04 山ヒバ覚書(10年後?) / . なぁ、ヒバリ、と笑う男。 底抜けな明るさで、笑う男。 僕は、そんな男が嫌いだった。 いなくなればいいと思っていた。 けれど、 いなくなって初めて気づく、 僕にとってのその存在の位置づけ。 どこの三文小説だ、と下らなさに笑ったら、 透明な雫が音も立てず床に落ち、滲んで染みへと変わった。 それはたったの一滴だったくせに、僕の心にも同じような染みを残した。 そんな染みを見ていたくなくて目を閉じれば、 浮かぶのは、笑う男の顔。 だから、僕はあの男が嫌いなんだ。 最後の最後まで、あの男が嫌だった。
07.02.27 目を閉じて、夢を見る。 淡く儚い夢を見る。 手を伸ばしかけて止めた。 夢でさえ、それには届かないと知っているから。 目を開けたら、男がいた。 困ったように笑う男は、何故か僕の手を握っていた。 それを見た瞬間、体中に走る嫌悪。 振りほどきトンファーで殴りつけても、男は笑っていた。 痛ましいものでも見る目で、笑っていた。 だから、何度も僕は男を殴った。 それなのに、男は一度も抵抗をしなかった。 *** 自分のヒバリ像に疑問を持つ日々です。 こんなの、ヒバリじゃない。 偏っていようが、 彼なりの判断基準で、 無表情にだとか、冷笑を浮かべながらだとか、 人に制裁を下す人だとも思うんだけど、 こんな不安定なヒバリしか書けないのは何故だろう。
07.02.26 トンっ、と、 それはもう軽やかに、ヒバリは飛び降りるのだろう。 俺みたいに、他人を巻き込んで足掻くわけでもなく、 人知れずただ静かにトンっと飛び降り、この世から消え去るのだろう。 ヒバリが俺みたいに自殺を考えるなんて微塵も思えないけれど、 怖いくらいのあの潔さは、生に見切りをつけるのも早そうで、 有り得ないと解っていても、時折怖かった。 *** 突発、青春編。 中学か高校1年くらいまでの青さ真っ只中くらいの時期。
07.02.24 山ヒバ覚書(中学)。 / . 勘違いだ、と獄寺が言った。 でも、俺は、勘違いでもいいと思った。 「ヒバリ」 何度も、何度も、名を呼んできた。 結果、 トンファーを振り上げられることも、 振り返ることもしてくれず、 いないモノとして扱われるようになった。 ここにいるのに。 目の前にいるのに。 それって、ないんじゃねぇの? 「捕まえた」 細く白い腕からは、 あれだけの打撃を生むのか心底理解に苦しむ。 それでも、確かにこの腕は単なる細い腕ではない。 だから、思いっきり足掻けば、 流石の俺も本気にならないと捕まえてられない。 離せ、とは声に出しては言わず、 ただ視線だけで睨み上げてくるのは、そこまで嫌われたからだろうか。 何もしていないのに。 するとすれば、今、これからなのに。 「話があるんだけどいいか?」 睨んでいた目が細められる。 瞬間、温度が一気に冷えた気がした。 それでも気づかないふりで、笑って続ける。 「大事な話なんで逃げるなよ」 逃げる、と言う言葉にヒバリが反応する。 そんな簡単さが、 らしくないようでらしいと、禄に知りもしないくせに思った。 知ってることなど、あまりに少ない。 風紀委員長だと言うこと。 応接室を自室としていること。 学校が好きだということ。 見かけに反して、強いということ。 たったそれだけ。 他はよく知らない。 だから、獄寺は勘違いだと言った。 *** 覚書。 以前Memoで書いた、 恋がどうとかこうとか、っつー感じの一部になるかなー、 と思うような思わないような突発覚書。
07.01.28 「これ何?」 目の前にあるのは、自分。 自分と寸分変わらない人形。 「作らせたんだ。 キレイだろ?」 男が笑う。 右手に力を入れ、振り上げる。 トンファーが下らない人形を壊す音が聴こえるはずだったのに、 その前に男が言葉を発した。 「壊してもいいけど、また作るぜ?」 煙草を咥え、口の端だけで笑う男。 そんな男を睨み上げながら、止まっていた右手を振り下ろした。 白い破片が飛び散って行く中、男はただ笑っていた。 *** 覚書、山ヒバ。 …それにしても、この後どう続ける気なんだろう。 これ以上無理なんじゃない?と、激しく思ってしまった。 最初、 男はディーノさんな気分だったけど、やっぱり山本に変更。
07.01.27 「…何しに来たの?」 「何しにって酷ぇな。 呼んだのにヒバリが来てくれなかったからだろ?」 「暇じゃないんだよ」 「俺の結婚式なのに? これ以上ねぇってくらい、需要なことじゃね?」 「重要? だったら、さっさと帰ればいい。 奥さんが待ってるんじゃないの?」 「そうそう、とびっきりのブロンド美人が待ってんだよ」 「…だったら、早く帰りなよ」 「ヒバリに会いに来た」 「…」 「さっき、何しに来たって訊いたろ? だから、それが答え。 お前に会いに来た」 *** 書きたいなー。 山本、既婚者設定。 あと逆に、ヒバリが既婚者…というか結婚する設定。
06.08. ← Back