死んだと思った。
あの時千本を身体中に刺し倒れているサスケを見て、死んだと思った。
だけど…






幸福論
「サスケ」 「…」 「サスケ」 「…」 「サスケ」 何度もサスケを呼びかける。 それなのに、サスケは巻物に集中しているのか、返事をしてくれない。 だけど、そんなことは気にせず、何度も話しかける。 サスケ、サスケ、サスケ…。 「…っんだよ!」 いい加減、キレてしまったサスケがやっとこちらを向く。 怒った顔でも、顔の造作は綺麗。 その綺麗な顔に微笑って答える。 「何でもないよ」 サスケは小さく舌打ちをし、再び巻物へと視線を移す。 「サスケ」 「…あぁ」 「サスケ」 「…あぁ」 サスケ、サスケ、サスケ…。 サスケは何度でも答えてくれた。 意識は巻物に向いたままだけど、その数百分の一くらいはこちらに向けてくれているようで、 先を促すわけでもなく、ただ相槌で答えをくれる。 返事がある 生きている。 サスケは生きている。 それだけで、幸せ。
2003.11.09〜11.10 HちゃんへのBDプレ、第2弾でもあります。(第1弾は、籠鳥。12) ※Hちゃん一言感想※   →『好き〜〜〜!!可愛いぃぃぃぃ〜〜〜vv』
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